2005年06月18日
化学反応と化学反応式(2)
〇酸化と還元
酸化:電子を失うこと
還元:電子を受け取ること
酸化数:失った電子数
※理科総合の教科書では、
酸化(酸素を受け取る、水素を失う)
還元(酸素を失う、水素を受け取る)
という定義で扱っていますが、僕は、電子の授受で説明しています。
酸化数の求め方
(1)水素の酸化数は1、酸素の酸化数は-2とする。
例外:H_2O_2のOは、-1
(2)単体の酸化数は0
(3)化合物の酸化数の和は0
(4)イオンの酸化数の和は価数と等しい
例)SO_4^(2-) のSの酸化数を求めよ。
求める酸化数をxとおくと、
x+(-2)×4=-2
x=6
よって、硫酸イオンの中の硫黄原子は、電子を6個失っている状態で
結合していることが分かる。
〇酸化剤と還元剤
H_2S+I_2 → 2HI+S
~ ~
Sの酸化数は、-2→0 (2増加した=2個電子を失った=酸化された)
Iの酸化数は、0→-1 (1減少した=1個電子を受け取った=還元された)
電子の授受に注目すると、
I →電子→ S
Iは、Sへ電子を与えて還元してやったから、還元剤
Sは、Iから電子を奪い取って酸化したから、酸化剤
〇物質量(モル数)
理科総合の教科書には、モル数は登場しませんが、計算問題を解くときに
物質量を理解していると立式しやすいので、教えています。
・モル数を考えるメリット
核子1個からなる水素と、核子4個からなるヘリウムの質量の比は、およそ1:4
になる。
原子1個の重さは、約10^(-23)gほどなので、1個単位で扱うと、小さすぎて
扱いにくい。
水素が1gになるまで集めてやると、水素原子の個数は、6.0×10^(23)個になる。
ヘリウムが4gになるまで集めてやると、ヘリウム原子の個数も、6.0×10^(23)
個になる。
つまり、6.0×10^(23)個という個数は、原子を構成している核子数と、質量を
表すグラム数が等しくなるという便利な個数なのだ。この個数をアボガドロ数
といい、アボガドロ数だけ集めて一まとめにした単位を1モル(mol)という。
物質1モルの質量を
原子量(原子の場合)
分子量(分子の場合)
式量(組成式の場合)
という。
〇モル数の3つの表現
(モル数)=(質量)/(原子量)=(個数)/(アボガドロ数)=(体積)/22.4
※0℃1気圧(標準状態)の気体1molの体積は、22.4リットルになる。
理科総合の範囲では、この3つの表現を覚えておくと、計算問題を簡単に解ける。
〇化学反応の計算問題
例題-------------------------------------------------------------------
N_2+3H_2 → 2NH_3
(1)窒素2.8グラムが完全に反応したとき、生成したアンモニアの個数は
いくらか。
(2)窒素2.8グラムが完全に反応するのに必要な水素は、標準状態で
何リットルか。
ただし、N=14, H=1 とする。
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(1)化学反応数の係数比より、
窒素のモル数:アンモニアのモル数=1:2
という式を立てればよい。このとき、モル数の3つの表現から、問題に合うもの
を選ぶ。
2.8/28 : x/(6.0×10^(23)) =1:2
x=1.2×10^(23)
(2)化学反応数の係数比より、
窒素のモル数:水素モル数=1:3
という式を立てればよい。このとき、モル数の3つの表現から、問題に合うもの
を選ぶ。
2.8/28 : y/22.4=1:3
y=6.72 リットル








